夫婦で家づくりを進める方法|間取りで揉めないための「優先順位リスト」の作り方【失敗した私の反省】

前回の記事では、私が予算にこだわりすぎたせいで、妻の理想の間取りを諦めさせてしまったことを書きました。「私の希望だけが通った家」になってしまったのです。

では、どうすればよかったのか——。同じ失敗をする方が一人でも減るように、夫婦で家づくりを進めるときの具体的な方法を、私の反省をもとにまとめます。

夫婦で家づくりの希望を書き出すイメージ

まず、展示場を見て「欲しいもの」が出てくる

家づくりを始めると、まずはいろいろな住宅展示場やモデルハウスを見て回ることになると思います。実物を見ていくうちに、夫婦それぞれの中に「これは絶対に欲しい」というものが生まれてくるはずです。

問題は、その「欲しいもの」が夫婦で食い違ったとき、どう決着をつけるかです。ここを曖昧にしたまま打ち合わせを進めると、我が家のように声の大きい方の希望だけが通る家になってしまいます。

やるべきこと|お互いの希望を「第1〜第3」まで書き出す

私がおすすめしたいのは、とてもシンプルな方法です。

夫婦それぞれが、第1希望から第3希望までを1つずつ書き出す。

そして最も大切なルールがこれです。

お互いの「第1希望」は、絶対に優先させること。

我が家の場合で言えば、こうなります。

  • 妻の第1希望:ファミリークローゼット、ランドリールーム、シューズクローゼット、パントリー
  • 私の第1希望:耐震等級3

ポイント|第1希望は「具体的な数字」まで決める

ここで一つコツがあります。絶対条件にするなら、もう少し具体的に決めておいた方がいいということです。

たとえば、ただ「ファミリークローゼットが欲しい」ではなく——

  • ファミリークローゼット 2畳以上
  • ランドリールーム 2畳以上

このように広さの条件まで決めておくのです。曖昧なままだと、打ち合わせの中で「一応付いているけれど、実際には使いにくい」という中途半端な結果になりがちです。数字で決めておけば、後から妥協させられることを防げます。

相手の希望を「理解する」ことが何より大切

第1希望が具体的に決まったら、次にやるべきことがあります。それは、夫婦がお互いに、相手の希望についてもしっかりとした知識を持つことです。

これができれば、お互いの一番の希望は必ず通るので、不満はぐっと少なくなるはずです。

正直に言うと、私はここが決定的にできていませんでした。自分がこだわる性能のことしか頭になく、間取りは妻任せにしていたのです。妻がなぜファミリークローゼットを欲しがるのか、家事動線がどれだけ毎日の負担を左右するのか——理解しようとすらしていませんでした。

もし私が妻の希望をきちんと理解し、一緒に間取りを考えていたら。今よりずっといい家になっていたはずだと、心から思います。

第2・第3希望の扱い方|「捨てる勇気」も必要

第2希望・第3希望についても、同じように書き出しておきます。ただし、ここには明確なルールが必要です。

第3希望が第2希望より優先されることはなく、第2希望が第1希望より優先されることもありません。

つまり、第1希望を守るためには、第2・第3希望を捨てるという判断も必要だということです。家づくりでは、すべてを叶えることはまずできません。だからこそ、優先順位をあらかじめ決めておくことに意味があります。

そして、すべての前提にあるのが「予算」

ただし、忘れてはいけないことがあります。破産してしまっては元も子もないということです。

どれだけ理想の家を建てても、返済に追われる生活になってしまえば意味がありません。ですので、優先順位は最終的にこうなります。

  1. 予算
  2. お互いの第1希望
  3. 第2希望
  4. 第3希望

まず予算という枠を決める。その枠の中で、お互いの第1希望を必ず入れる。残った余力で第2・第3を検討する——この順番です。

予算と希望のバランスを取る家づくりのイメージ

参考|「今の私」なら、優先順位をこうつける

ここで一つ、はっきりさせておきたいことがあります。家を建てた当時の私は、そもそもこうした優先順位を書き出してすらいませんでした。ただ漠然と「予算内で、耐震性能は譲れない」と考えていただけです。だから妻と意見が割れたとき、話し合いの土台がなく、最後は私の主張だけが押し通る形になってしまいました。

その反省を踏まえて、もし今の私がもう一度、同じ家づくりをやり直せるなら——優先順位はこうつけます。

  • 第1希望:耐震等級3
  • 第2希望:平屋
  • 第3希望:断熱性能

当時と大きく変わったのが第2希望の「平屋」です。実はこの平屋という選択は、妻の希望を満たす項目でもありました。当時の私にはその発想がまったくありませんでしたが、今なら「お互いの希望を同時に叶える選択肢があった」と分かります。この点については、次の記事で詳しくお話ししたいと思います。

まとめ|「話し合った」と「決めた」は違う

私たち夫婦も、家づくりの中で何度も話し合いはしました。でも、優先順位を明確に「決めて」いなかったのです。だから打ち合わせのたびに議論が振り出しに戻り、最後は予算という強い理由を持ち出した私の意見だけが通ってしまいました。

これから家を建てる方には、ぜひ打ち合わせが本格化する前に、紙に書き出して優先順位を決めておくことをおすすめします。

  1. 夫婦それぞれが第1〜第3希望を書き出す
  2. 第1希望は具体的な数字まで決める
  3. お互いの第1希望は絶対に守る
  4. 相手の希望を理解する努力をする
  5. 予算という枠を最優先に置く

これだけのことで、私たちのような後悔はかなり減らせるはずです。家は、夫婦二人で暮らす場所です。どちらか一方の希望だけが通った家は、たとえ性能が良くても、本当の意味で「いい家」にはならないのだと、私は身をもって学びました。

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