「来月までに契約しないと、坪単価が上がります。
できれば、早めにご決断いただけると助かります」
そんな連絡が、ハウスメーカーの担当者から届きました。
そのときの私たちは、
まだ土地の名義すらはっきりしていない状態でした。
兄弟間の話し合いもまとまらず、
家を建てられるかどうかさえ、
本当は確定していなかった段階です。
それでも、
「今決めないと、もっと高くなる」
「このタイミングを逃したら損をするかもしれない」
そんな気持ちが、少しずつ頭を占めるようになっていました。
実は私たちが最初に契約したハウスメーカーは、
セキスイハイムではありません。
最初に契約したのは、
一条工務店でした。
一条工務店といえば、
「家は性能」「超気密・超断熱」を何年も前から打ち出しているハウスメーカーです。
当時は断熱性・気密性において、
他社を圧倒しているという印象がありました。
なぜ一条工務店を選んだのかという経緯については、
また別の記事で書こうと思いますが、
当時の私たちは、その“高性能な住宅”に
一番の魅力を感じていました。
私は担当者に、
「土地もしっかり決まっていないのに、契約はできない」
と伝えました。
すると担当者は、こう説明してくれました。
「一条工務店には“仮契約”という制度があります。
仮契約をすると、その契約日で坪単価を固定できます。
また、仮に建てられないとなった場合でも、
設計との打ち合わせに入らなければ、
手数料1万円のみで、残りの契約金は返金されます」
その説明を聞いて、
私の心は大きく揺れてしまいました。
「損をしたくない」
その気持ちが、
いつの間にか判断の中心に来ていたのだと思います。
「こんな形で家の契約をしていいのだろうか」
そう感じる気持ちは、確かにありました。
それでも、
“損をしたくない”という思いの方が圧倒的に強く、
その違和感から目をそらしてしまいました。
こうして私たちは、
一条工務店と仮契約を結ぶことになりました。
その間も、
兄弟間の揉め事は解決することなく、
状況は平行線をたどったままでした……。
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妻の実家の土地に家を建てた結果|家を建てると決まってからの違和感④ー自分が動くしかないと思った瞬間ー
