妻の実家の土地に家を建てた結果|家を建てると決まってからの違和感④ー自分が動くしかないと思った瞬間ー

一条工務店と仮契約を結んでから、1か月が経ちました。
しかし、兄弟間の話し合いには一向に進展がありません。

このやり取りを見ていて、
私は次第にこう感じるようになっていました。

関わる人間全員が、
「問題の根本がどこにあるのか分かっているのに、
そこには誰も触れようとしていない」

そんな空気が、ずっと漂っていたのです。


私自身も、
「本当にこれは解決するのだろうか」
と考えるようになり、同時に
「自分に何かできることはないのか」
とも思うようになりました。

兄弟全員が求めているものは、
結局のところ「誠意」でした。

そして、その誠意とは、
「自分の娘のため、愛する孫のためにお願いします」
という言葉なのだと思いました。

しかし、
下手に出ることができない妻の父の態度を見て、
それはこのままでは絶対に伝わらないだろう、
と私は確信しました。


そこで私は、
「言葉を“会話”ではなく、“手紙”に変えたらどうだろう」
と考えるようになりました。

そして、その手紙を
自分が書けばいいのではないか
と思い始めたのです。

私は仕事柄、
気持ちを文章にして表現することは、
比較的得意な方だと思っていました。

「誠意」をきちんと伝えることができれば、
きっと解決するはずだ。
そんな希望もありました。


手紙の全文を公開することはできませんが、
そこには、

  • 対面では素直になれないため、手紙という形になったことへの謝罪
  • 至らない点があったと思うこと
  • 娘と孫のために、どうかサインをお願いしたいこと

そういった内容を書きました。

妻の父は、正直あまり乗り気ではありませんでした。
それでも
「これで解決できるなら」
と、手紙を送ることを承諾してくれました。


結果として、
この手紙をきっかけに話し合いは進展し、
最終的には兄弟全員のサインをもらうことができました。

やはり、
「娘と孫のために」
という言葉が、心に響いたようです。

私や妻、妻の両親は、
「よかった」「これで一安心だ」
と話していました。

けれどその一方で、
私の中にはずっと、
こんな気持ちが残っていました。

「本当に、こんなことをしてよかったのだろうか」


今になって考えると、
「なぜ自分がここまでしなければならなかったのか」
「なぜ、危ない橋を渡りに行ったのか」
そんな疑問が浮かびます。

この労力があれば、
もっと別の選択肢もあったのではないかと。


それでも当時の私たちは、
「土地問題が解決し、やっと家づくりに専念できる」
と喜んでいました。

そして意気揚々と、
担当者に
「土地のサインがもらえました」
と電話をしたのですが……。

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妻の実家の土地に家を建てた結果|家を建てる前に感じた違和感⑤―「本当にこの家でいいのか?」という不安―

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