「リユースハイムって知ってる?」

妻が、いきなりそんな話をしてきました。
どうやら、古くなった展示場を解体し、別の土地に建て直す住宅で、通常よりかなり安く建てられる仕組みらしいのです。
「もう申し込んでみたし、一度セキスイハイムも見に行ってみない?」
そう誘われました。
当時の私は
「打合せまで1ヶ月切ってるけど、行くだけならいいか」
「どうせ、これを機に注文住宅も検討しませんかって言われるんだろうな」
そんな軽い気持ちでした。
正直、この時点ではセキスイハイムについてほとんど知識はなく、
鉄骨住宅のメーカーという印象しか持っていませんでした。
住宅展示場に行くと、今年入社したばかりの元気な新入社員の方と、その上司の方が対応してくれました。
まず感じたのは、とても誠実な対応だったことです。
他社批判は一切なく、
セキスイハイムの家づくりについて、淡々と、丁寧に説明してくれました。
- 鉄骨住宅の頑丈さ
- メンテナンスの手間が少ないこと
- 多くを工場で生産するため、致命的な施工不良が起きにくいこと
「こういう家を作っています」と、事実だけを伝えてくれる姿勢に、好感を持ちました。
すでに一条工務店と仮契約していることを伝えても、
「私たちも一条さんとは家づくりのコンセプトが近い部分があります」
「一条さんの性能は、とても魅力的ですよね」
と、否定することなく話を聞いてくれました。
(以前見に行った大和ハウスでは他社批判が多かったこともあり、余計にそう感じたのかもしれません)
もちろん、その流れで注文住宅の話にもなり、何度か見学にも行きました。
ただ、私たちの心の中では
「どうせ今回も破談だろうな」
という気持ちが強く、本気で乗り換えるつもりはありませんでした。
そして案の定、リユースハイムは落選してしまいます。
今思えば、私が判断を間違えたのはここからでした。
- 落選したにもかかわらず、何となく見学を続けてしまったこと
- 一条工務店の打合せ日を、正直に伝えてしまったこと
当然ですが、セキスイハイム側は
一条工務店の打合せ前日に、最終打合せを入れてきます。
最終打合せで提示された金額や仕様は、
正直「驚くほど魅力的」というものではありませんでした。
「やっぱり、こんなものか」
そう感じ、私はその場でお断りをしました。
「では、明日からは一条工務店との打合せだな」
そう思いながら帰宅していると、
元気な新入社員から、再び着信が入ったのでした。
「リユースハイム」との出会いが変えたもの

妻から「リユースハイム」の話を聞いたとき、正直なところ私はあまり乗り気ではありませんでした。一条工務店との打ち合わせが近づいているのに、今さら別のメーカーを検討するのか——という気持ちがありました。
でも「行くだけなら」という軽い気持ちで足を運んだことが、その後の大きな方向転換につながるとは思っていませんでした。人生の転機というのは、意外とそういう「ちょっとだけ」から始まるものなのかもしれません。
担当者の「若さ」が持つ力
展示場で出会った担当者は、今年入社したばかりの新入社員でした。経験豊富なベテランの営業トークとは違う、どこかぎこちなくも一生懸命な姿が印象的でした。
経験が浅いということは、時に強みになります。マニュアル通りではない、その人なりの熱意や誠実さが伝わることがあります。私がその担当者に感じたのは、まさにそういうものでした。「この人のために頑張りたい」とは少し違うけれど、「この人なら信頼できるかもしれない」という感覚がありました。
心が揺れた「2度目の選択」
一条工務店の打ち合わせを目前に控えた時期に、セキスイハイムへの興味が芽生えた。これは単純なブレではなく、自分が何を求めているかを再確認するプロセスだったのかもしれません。
家を建てるとき、多くの人は「一度決めたらブレてはいけない」と思いがちです。でも本当は、最終決定の前であれば、迷うことは健全なことだと思います。迷った分だけ、自分が何を大切にしているかが明確になるからです。この時期の揺らぎが、のちのセキスイハイムへの決断を後押ししました。
この経験から伝えたいこと
振り返ると、家づくりの過程で私が最も欠いていたのは「立ち止まる勇気」でした。何かおかしいと感じても、流れに乗って進んでしまう。周囲の期待に応えようとするあまり、自分の気持ちを後回しにしてしまう。そんな繰り返しが、やがて後悔という形で積み重なっていきました。
妻の実家の土地に家を建てることを検討している方に、一つだけお願いがあります。それは「お金のメリット」だけで決めないでほしい、ということです。土地代がかからないことは確かに大きなメリットです。でも、それと引き換えに何を受け入れることになるのかを、できる限り具体的に想像してから決断してほしいのです。
10年後、20年後の自分が「あの時の選択は正しかった」と思えるように。そのための材料の一つとして、このブログが役立てれば幸いです。読んでいただきありがとうございました。
【次の記事はこちら】
妻の実家の土地に家を建てた結果|家を建てる前に感じた違和感⑦ 〜一条工務店からセキスイハイムへ。運命を変えた『夜の訪問者』〜